ラジエーターコアサポート

自動車を構成する基本的な部品の中にラジエーターコアサポートと呼ばれるラジエーターを取り付けている部品があります。

この部品は走行上に大きな影響を与える部品では無いのですが、*溶接されている部品であるため、オートオークションの評価では、この部品の交換や修正が修復歴評価の有り・無しの指標のように扱われてきましたが、現在はラジエーターコアサポートの交換、修正は基本的に修復歴無しになるケースが多いようです。*溶接部品の交換は基本的に修復歴評価になります。

同じような部品にはリアフェンダーまたはクオーターパネルとよばれている部品があります。フロントフェンダーはボルトで取付られているため、この部品の交換でけは修復歴にはなりませんが、リアフェンダーは溶接で取付られているため、修復歴ありなしの評価が分かれることがあります。

ラジエーターコアサポートの交換、修正は「基本的に修復歴なし」の「基本的に」の意味は、溶接部品は単体でボルトで取付られているものではないため、ラジエーターコアサポートの交換では取り外すさいに、それらが溶接されている下回りの自動車を構成する基本的な部品である、クロスメンバーやサイドメンバーなどを無傷で取り外すことは困難なため、その修復歴の判定が微妙になる場合が多くあります。

また、ラジエーターコアサポートでも同様に、車体の前部であるフロントバンパーのすぐ後ろにある部品ため、その部品だけが事故で損傷を受けた場合でも、それを取り付けている他の部品(クロスメンバーやサイドメンバー)にも損傷が及んでいるケースも多くあり、ラジエーターコアサポート交換による修復歴の判定は現車の状態によって大きく異なります。

ラジエーターコアサポートは車種ごとに部品の形状が大きく異なり、一体型のものや3分割されて供給されているものもあります。また、分割型では部分的にボルト止めのものなどもあります。そのため、ラジエーターコアサポートの交換の評価では評価点が3点、もしくはその状態により修復歴有り評価となることもあります。

バンパーが金属製から合成樹脂製へと変わっていく中で、その樹脂製のバンパーも内部に金属製の補強部品を持つものから、その多くが樹脂製のバンパーが簡単な取り付けステーだけで取り付けされているだけの物へと変わっていったため、バンパーが自動車前部の損傷を抑える意味合いが少なくなっています。その為、自動車前部の事故は軽度なものであっても、フロントバンパーのすぐ後ろにある溶接部品を損傷させてしまう構造になっています。

簡単に言えば前をぶつけるとすぐに事故車になってしまう構造になってきました。そのせいかどうかはわかりませんが、修復歴車の評価基準が緩和されてきています。ラジエーターコアサポーの骨格部位としての定義は既に変更がされています。

電気自動車 タマ

修復歴ありの中古車では軽微な走行上問題の無い修理をされたものから大事故により修理されたものもあります。また、ラジエーターコアサポートの交換でも分割式の部分的に交換ができるラジエーターコアサポートの部分交換から一体型の自動車を構成するクロスメンバーなどの取付られたものなどもあるので、気になるのであれば現車確認が必要になると思います。

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