オートオークション競り スロー

オートオークションの価格調整室で出品店がスローと言って価格を調整しています。これは売り切り前の自動せり上げの時に伝えることで、出品票に記入した価格設定を変更することが出来ます。

競りがスタートするとせり中画面になり自動せり上げで始まります。その際の競り画面はセリ中になり、赤、黄、緑のランプが点灯しながら価格が上昇します。これらのランプは応札人数に応じて点灯し、赤が一人、黄が二人、緑が三人以上の応札者になります。

自動せり上時では通常、赤と黄が交互に点灯しながら価格が上がっていき、応札があるとランダムに点灯し、3人以上の応札者がいると緑のランプが点灯した状態になります。オートオークションによっては自動せり上げ時のこれらのランプの点灯をランダムに点灯させているところもあります。

出品票への価格の記入はスタート価格と希望価格があり、通常はスタート価格と希望価格を記入します。希望価格の3万円下から調整権限で売り切りにするオートオークションがほとんどで、その場合には希望価格から3万円下からスロー(希望価格をクリアした)の状態になります。

(例)競り価格の調整権限

スタート価格10万円ーーー>スロー価格27万円(調整権限3万円)ーーーーー>希望価格30万円

<-------ーー自動せり上げーーーーーーーーーーーー><-スロー状態ー><売切>

この場合には27万円からスローの状態になり、応札があると自動せり上げが止まり、調整権限で売り切りになります。

出品票に記入した価格設定を価格調整室で変更する場合には27万円で自動でスローになる前にスローを伝えます。例えば20万円でスローにした場合には20万円を超えて応札があった場合のは自動せり上げが止まり、その時には売り切りタイマー(通常は数秒)の時間内で「売り切り」にするか「流す(流札)」かどうかの判断をすることが出来ます。売り切りタイマーを過ぎると自動的に流札になります。

スローの状態とは、応札をした落札希望者を捕まえることが出来る状態になります。また、出品票であらかじめ設定した価格を競り中に変更する場合には価格調整で競りの状況(応札者の数)を見ながら、スローを価格調整員に伝えます。

実際に希望する価格より高い価格を出品票に記入して、価格調整室では実際に売りたい価格を伝えることが一般的です。応札無しの場合には希望価格以上が事後商談のスタート価格になり、応札が有った場合には応札価格と希望価格の間の価格で事後商談が行われるため、出品票の希望価格は商談の幅を広げるために相場より高く設定されることが多くなります。

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