水素ステーションの設置

水素燃料電池車(FCV)の普及には水素ステーションの設置が必要であり、2015年度中に100か所のくらいの設置計画があります。

水素ステーションの設置は5億円くらいの費用がかかり、ガソリンスタンドの設置費用(約1億円以下)と比べて格段に大きく、水素燃料電池車が普及していく間の設置後の採算性が大きな課題となっています。

ガソリンは貯蔵されている液体のまま自動車へ補充が可能なのに対して水素は常温では気体であり水素燃料電池車のタンク容量112.4リットルに充填するには700気圧に圧縮する設備と水素の温度をマイナス数十度まで冷却する設備が必要なため、このような設備が必要のないガソリンスタンドの設置費用に対して費用が莫大になります。

そのため水素ステーションで発電した電力を近隣地域へ供給や発電にともなって発生する熱も近隣地域へ送るなどの水素ステーションの多目的化の研究開発が進められています。

水素ステーションをマルチエネルギーステーション化することで、水素燃料電池車が普及していく間の採算性を向上させることができます。

その他にも、様々な案があり研究開発されていますが水素エネルギーの多目的利用の時代は目前に来ているようです。

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