自動車 エアコン冷媒R12

自動車用のエアコンも家庭用エアコンや冷蔵庫と同じように、冷媒ガスを循環させることで作動させています。

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今現在、自動車エアコンに使われているガスは134aになります。以前はR12が冷媒ガスとして使われていましたが、フロンガスがオゾン層を破壊するとのことから規制され製造が禁止されました。平成3年以降発売された新車から134aに順次切り替えられました。

実際にはR12冷媒の旧型車を使用しているユーザーは多数いるのが現状があり、そのため、R12ガスが今でも販売されています。

R12は製造が中止されているため、4000円前後の高値が付いて販売されています。134aが300円前後で販売されていることを考えれば高額になります。

また、R12仕様エアコンの代替え冷媒ガスとしての冷媒ガスも1500円前後で販売されています。その他にも添加剤を循環させて循環経路内部をシールしR12仕様から134a転換できるキットなども販売されています。

古い車の場合は、高額のR12を使うか、代替え冷媒を使うかして、使えるところまで使うのが良いのではと思いますが、いずれはクーラーコンプレッサーの圧縮が下がる時が来ます。その時にその後もずっとその車を維持し続けるのであれば、134a仕様のエアコンに取り換えることを検討することになると思います。

古い車のエアコンはすでに生産が中止されていて、最初から134a仕様のエアコンは存在しないため、134a仕様のエアコンに取り換えるには個別に部品を購入し交換することになります。

その際にはクーラーコンプレッサーはエンジンへの取付ブラケットに合うコンプレッサーが必要になり、エバポレーター(室内放熱器)は高圧低圧の配管の位置と形、大きさおおまか現車に合うものを見つけて改造して取り付けることになります。その他、クーラーコンデンサーやレシーバドライヤーは取付位置が少しずれるだけで取付が可能で、配管、ゴムホースなどは現車に合わせて作ることが出来ます。

車が普及を始めたころはエアコンがない車が当たり前だったようですが、そのころは今のような猛暑日はなく、窓を開ければなんとかなったように思います。最近の猛暑のなかでは室内にいることは不可能であり熱中症で死亡事故になる危険もあるので古い車であってもエアコンの機能の維持は重要になりました。

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