エンジンの焼き付き原因

エンジンの焼き付きなどの大きな故障はあまり多くはありませんが、水温が上昇し水温ランプが赤く点灯したまま、高速走行をしたり、エンジンオイルの量が規定値より極端に少ない状態での走行やエンジンオイルが極端に劣化した状態で走行するなどするとエンジンが焼き付きます。

水温の上昇はオーバーヒートと呼ばれる状態になります。最近の車は水温計が廃止され、ランプにより3つの状態が表示されます。冷えている状態は青で適温まで水温が上昇するとランプが消え、それを超えると赤いランプが点灯し水温が異常状上昇している状態を示します。これを見落として高速走行をするとエンジンが焼き付きます。

オーバーヒートの原因は様々ありますが、多くは水漏れにより冷却水が規定量以下になったり、ラジエーターの目詰まりなどで冷却水が循環しなくなったりなどがあります。

 

水漏れはゴムホースの劣化によるひび割れからなどがありますが、依然あったラジエーターからの水漏れはラジエーター上下にあるタンクがプラスチックになったことなどから少なくなったように思えます。

ラジエーターの目詰まりなどによる循環不良はクーラントを冷却水に適正いれていればエンジン内部が腐食することなくラジエーターの目詰まりはほとんどありません。また以前にあったウオーターポンプの故障による循環不良やウオーターポンプからの水漏れもオーターポンプか品質が向上したことからあまり見られなくなりました。

エンジンオイルが原因でのエンジンの焼き付きではオイル漏れにより規定量にエンジンオイルが満たない場合やエンジンオイルを交換せずに車を使い続けているとエンジンオイルがドロドロの状態になりエンジンオイルの循環経路を塞ぐことになります。この場合にはエンジンオイルの警告灯が点灯し、そのまま走り続けるとエンジンの焼き付きになります。

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最近の車はメンテナンスフリー化が進みユーザーは水とオイルと点検していれば多くの場合では問題なく使い続けることが出来ますが、エンジンオイルの交換状況はあまりよくない気がします。オートオークションに出品されている車のエンジンオイルを注ぐキャップを開けるとキャップの裏にエンジンオイルが塊になっているような車を多く見かけます。またこういう車のエンジンオイルの注入口からエンジン内部をみると同じくオイルの塊が出来ています。

何か特殊な故障でもなければ、エンジンの焼き付きになるような原因はユーザー自身で取り除くことが出来ます。オーバーヒートでは水温警告灯が赤く点灯した場合には直ちに路肩に寄せてエンジンをアイドリングの状態にすればほとんどの場合はエンジンを焼き付かせることはありません。高速道路ではすぐに路肩に寄せて車を停止させることは難しいので気が付いたときにはエンジンが焼き付いていたとなることが多いようです。

ユーザーによる普段からのメンテナンスは大事ですね。

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