自動車 ブレーキ引きずり
自動車 ブレーキ引きずりにはサイドブレーキの戻し忘れやディスクブレーキのキャリパーやドラムブレーキのホイールシリンダーが錆びついているなどが原因で起きます。
いずれの場合にもブレーキが利かなくなり非常に危険な状態になるため整備工場での点検修理が必要になります。
ディスクブレーキのキャリパーやドラムブレーキのホイールシリンダーが錆びつく原因としては長期間にわたって自動車が使用されない場合などがあります。またブレーキが水に浸かった場合にはドラムブレーキのライニングがドラムに張り付いた状態になり、サイドブレーキを解除してもブレーキがかかった状態になります。
そのため、水の中をブレーキまで水に浸かった状態で走行した場合は駐車時にサイドブレーキをかけずにATのシフトレバーをPにして駐車します。その後、水が引いた後に一定の距離を走行すればブレーキドラム内を乾燥させることができます。
ブレーキオイルは湿気を吸うため、長期間、自動車を使用せずに放置した場合には油圧で動くシリンダーとピストンが錆にのため作動しなくなり、ディスクブレーキのキャリパーやドラムブレーキのホイールシリンダーが固まった状態になります。
実際の修理ではディスクブレーキの場合ではブレーキキャリパーの交換、ドラムブレーキのホイールシリンダーの場合ではホイールシリンダーの交換となります。
ディスクブレーキのキャリパーは高額な部品になるため、実際にには新品ではなく中古部品を入手できる場合には中古部品が使われるケースが多くなります。
その他、ディスクブレーキのローター(鉄の円盤)はむき出しの状態にあるため、自動車の放置期間が長い場合には錆が発生します。錆が深くまで進行した倍にはディスクブレーキのローターに溝ができレコード盤のような状態になります。その溝が浅い場合にはブレーキローターを研磨することで平らにできますが、溝が深い場合には交換となります。
いずれにしても自動車を長期間使用せずに放置した場合には錆によりブレーキが固まった状態になり、ブレーキ引きずりの原因になり、また最近はディスクブレーキローターの錆が発生します。定期的に走行することでこれらの故障を未然に防ぐことができます。
また、最近は気象の変動により、大雨による洪水も多く発生していることから車が水に浸かった場合にはサイドブレーキを解除して駐車する必要があります。