自動車リサイクル預託金の資金管理料金の改定
2017年の4月から自動車リサイクル預託金の資金管理料金が改定され、引き下げられた。
資金管理料金の引き下げ新車購入時の380円から290円へ、引き取り時預託が480円から410円へとなった。
自動車から自動車税や重量税、強制保険などを連想する人はいるだろうが、預託金や資金管理料金などの言葉を連想する人はほとんどいないと思う。
これは重量税の還付と引き換えに導入された重量税に代わる新しい税金のようなもので、自動車リサイクル促進センターへ新車購入時に預託金と称して解体処理料金を預け、その車両の解体時に自動車リサイクル促進センターから解体処理業者へそれが支払われる。
現在:自動車ユーザー>自動車リサイクル促進センター>解体処理業者
この自動車リサイクルの法の以前は自動車の解体屋さんへ使用済み自動車を持ち込み、処分料金を払うまたは買い取ってもらうなどして解体を依頼していたのだが、この法の後はリサイクル券を解体屋さんへ渡して処分してもらうことになった。
以前:自動車ユーザー>解体処理業者
簡単に言えば自動車ユーザーと解体処理業者との間に割り込んで、リサイクル料金(預託金)を預かり、資金管理料金を取り、リサイクル料金を自動車の使用期間分だけ国債などで運用してから、手数料を差し引き、解体処理業者へ戻している資金を運用するだけの団体のようです。
自動車が輸出される場合は国内で解体処理されないため、同様に手数料を差し引き自動車輸出業者へ戻しています。
資金管理料金は何度か改定されていて、その理由は分かりませんが、この団体の都合で改定できるようです。
自動車の解体処理は自動車の解体屋さんで長く行われてきましたが、円高や資源価格が大きく下がった一時期を除いては、ユーザーが解体処理料を支払うのではなく、逆に使用済み自動車を買い取ってもらうことで処理されてきました。
リサイクル法の以後では使用済み自動車とリサイクル券(預託金)を合わせて解体屋さんが買い取っている状況なので、その状況であれば、自動車ユーザーが解体処理業者へ使用済み自動車を売るだけのリサイクル預託金無でいいのではないかと思われます。