オートオークションの保証人

オートオークションに入会するには紹介者や保証人が必要になります。紹介者はオートオークション会員の支払い遅延などに対して代理弁済をする義務を負うことはありませんが、保証人の場合はその義務を負うことになります。

オートオークションには商組系と企業系の株式会社があり、商組系のオートオークションは現在は中販連のJUになります。企業系では自動車メーカー系や中古車販売店が出資して設立したオートオークションがあります。

 

商組系では紹介者を付けるだけで入会できるオートオークションもあり、紹介者、保証人を両方付ける場合があります。また商組系オートオークションの中にはオートオークション事業だけ株式会社化しているところもあり、その場合には商組系であっても保証人が必要になる場合があります。

企業系はほとんど場合で保証人が必要になりますが、オートオークションを仲介して全国の各オートオークションに参加ができるオートオークションの仲介をする会社では会員本人の審査でのみ入会が出来ます。

いずれの場合でも保証人はオートオークション会員の支払いが滞った場合には代金の決済やその他の付随する問題を処理するための義務を負うことになります。

中古自動車は他の商品に比べて高額な商品になり、オートオークション一開催での取引が数千万から億の単位になることも珍しくなく、そのため、保証人は土地建物などの不動産を所有している者に限定している場合も少なくありません。独立系の企業系オートオークションではほとんどの場合で保証人は土地建物などの不動産を所有している者に限定されています。

オートオークションの会員は制限金額内で自動車をオートオークションで落札することが出来、代金決済前に搬出できますが、譲渡書類は代金決済後に受け取ることになります。そのため、落札車の転売、換金は代金決済でなければ出来ないのですが、最近はオートオークションでの落札車の多くは輸出されているため、落札車両を解体して部品にして輸出されることも多いので譲渡書類が無くても取引されるケースもあります。

オートオークション会員が落札限度額上限まで使って落札した車両を譲渡書類無で転売してオートオークションの代金を決済しなかった場合には、保証人によるオートオークションへの代理弁済がされることになります。また、その際の車検付の登録された車両についてはナンバーが紛失された状態で抹消登録をしなければならないため、旧所有者からの追加書類も必要になるため、そのための実費も必要になります。

オートオークションの落札限度額は通常、初期設定では300万円くらいですが、限度額は一定の条件のもとで上げることが出来、1000万円以上の限度額になっているケースも珍しくはありません。

そのため、オートオークションの保証人になることは、不動産のローンの保証人になることと同じくらいの保証義務を負うことになります。一般的には第三者に保証人を頼むことは難しいので親族に頼むことが多いと思われます。

ほとんどの中古車がオートオークションを流通する時代である現在ではオートオークションへの入会は必須となり、オートオークション一開催あたりの取引額が大きくなっているため、オートオークションへ入会するハードルが上がっています。これだけ高いハードルを乗り越えてまで始めるほどの魅力がある商売だとは,今後の将来性を考えれば思いませんが.......

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