中古車輸出 ニュージーランド

ニュージーランドは日本からの中古車を長く安定的に受け入れてきた国になります。ここのところ現地への移民が多くなってきたことなどから、輸出台数が増加しているようです。

中古車の輸入では受入国による様々な規制がありますが、ニュージーランド向けでは中古車の輸入そのものへの規制は緩いので輸出がし易いのですが、現地での通関後に車両の検査を通らなければ登録ができないので、注意が必要です。

通常は年式、輸出前検査、支払い条件がL/C、排気量などが輸入規制としてあるので、これらを遵守した形で輸出しなければ、現地での貨物の没収や重加算税、罰金、貨物の輸出国への差し戻しがあり、難しさが伴います。

ニュージーランド向けの中古車輸出では一番の問題は通関上の問題ではなく通関後の車両検査になります。

機械的な故障の場合にはこちらで確認することは容易であり、オートオークションの出品票でも確認できますが、車両の骨格部分の錆や損傷の検査が主になるため、 オートオークションの出品票では確認できないことと、オートオークションで現車を確認するも困難なことが一番の問題になります。

ボルトで止めてある部品であれば簡単に交換できますが、自動車の構造部は溶接部品になり、その繋ぎ目からの腐食がある場合には溶接部品の交換が必要なため、車両検査に合格するためにはその部品の交換が必要になります。

溶接部品の交換は日本でも高額の修理になり現地ニュージーランドでも同様に高額の修理代になります。

ニュージーランドへは以前からオートオークションのログインIDとパスワードが流出しているので、オートオークション落札代行をして船積みをし一台当たりの手数料をもらって輸出している取引が主になるようですが、当該車両の検査がが通らず高額修理が必要になった場合のその修理代の負担が大きな問題になります。

そのため、ニュージーランド向けの中古車の輸出を新しく始める業者も多くあるようですが、その反面で辞めていく業者も多いようです。

日本からの中古車の輸出全体が減少している中でニュージーランドは多くの中古車が依然として輸出されていますが、内情は厳しいようです。

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