再生カーバッテリー

最近、再生バッテリーは価格が安いことでネットの通販の広告を多く見かけます。バッテリーの再生とはどういうことなのかは各再生工場の企業秘密のように見えます。

自動車バッテリー(鉛電池)は充電と放電を適度に繰り返すことで寿命が保たれることで寿命が長くなります。長い期間自動車を使うことなく放置している状態が長ければ、メーカーが表示している使用期間より寿命が短くなります。

バッテリーの寿命が短くなる原因としては電極に白い結晶(硫酸鉛)ができることで性能が低下していきます。良い使用条件としては、適度な充電放電を繰り返すことで白い結晶の生成を抑えることが出来、結果として寿命が延びます。

バッテリーを分解してバッテリーを再生することは、バッテリーの調達コストを考えれば経済性の観点から考えて合理的ではないので、バッテリーを分解することなく、何らかの化学的な処理をして電極に付着した白い結晶を取り除いているようです。

また、回収されたバッテリーの全ての状態が均一な状態ではないので、状態の良いバッテリーを選んで再生しているようです。その理由としては、白い結晶に加えて電極が崩れてしまっていてバッテリーのプラスチックケースが膨らんでしまっているような状態では再生をすることは困難と考えられます。

そのため、再生前に再生にふさわしいかどうかの試験をして一定の基準を満たした物だけが商品としての再生バッテリーになっているようです。

バッテリーを分解しての内部の状態の確認は合理的ではなく、また電極の状態がどうなっているのかは見かけ上での確認はできないので、商品としての再生されたバッテリーには、同じ再生方法により再生処理された物であっても性能、寿命は結果として一定ではないと思われます。

地球環境、産業廃棄物リサイクルの観点から考えればバッテリーを再生することで資源の有効利用が出来るので、もし今後、鉛バッテリーの再生技術が確立し、一定の基準、再生方法により商品化されるのであれば、再生バッテリーが一般に広く認知され商品として普及し、資源の有効利用または地球環境を守っていくことに貢献出来るのだと思います。

今現在、販売されている再生バッテリーに問題があるということではないですが、低価格の輸入バッテリーなどもありますので購入前に価格も含めてよく調べたうえで検討したほうが良いと思います。

再生バッテリーはECOカーバッテリーとも表記され販売されています。

大手カー用品販売店などでは見かけることはないのですがネット通販では激安バッテリーとか価格破壊などのサイトのタイトルで売られています。

低価格、激安のバッテリーというとネット上では再生バッテリーを指すの物と勘違いするほどそのほとんどが再生バッテリーのようです。

カーバッテリーを選ぶ時にネットショップで買うのであれば再生バッテリーを選ぶか普通の新品を選ぶのかになり、普通にカー用品店で選ぶのであれば新品バッテリーしか置いてないので考える必要はないですが、再生バッテリーの中には、再生バッテリーの表記が大きく表示されていないこともあるようなので、商品詳細を確認する必要があるものもあります。

乗用車向けの小さなサイズのバッテリーは新品と再生品との価格差があまりないので、新品の使用期間が2年から5年位と考えるとさらに価格差によるメリットがさらに小さくなるような気がします。

一方で、大型車向けのサイズの大きいバッテリーでは、乗用車と比較してサイズが大きくなり、それに比例して新品と再生バッテリーの価格差が大きくなるため、この場合には再生バッテリーを購入するメリットがありそうですが、再生バッテリーでは、個々に性能や寿命にバラツキがあるため、とちらがお買い得とも言い難いように思えます。

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