自賠責保険とその目的

自賠責保険(自動車対人賠償責任保険)は車検の有効期間に併せて付保します。

一般的には車検時などに販売店や整備工場などで加入することが多いですが、ユーザ車検をする場合は車検場の近くにある代書屋(行政書士)などでも加入できます

自動車損害賠償責任保険は被害者救済を目的とし、運行される自動車にはそれを付与することが義務付けられているため、強制保険とも呼ばれています。

この保険で担保されるのは人身事故に限られます。そのため、単独事故などで運転者自身が怪我をした場合は保険金は支払われません。自賠責の保険の目的は対人賠償になり、対人とは生計を共にする親族以外になります。また、人身事故による保険金の支払いは、自賠責保険が任意で加入する自動車保険に優先して支払われます。

そのため、人身事故での保険金の支払いでは自賠責保険の支払い限度額を超える部分を任意で加入する自動車保険(任意保険)でカバーします。

自賠責保険の保険金の請求は加入している保険会社以外に自賠責保険を取り扱っている全ての保険会社にも請求出来ます。任意保険と自賠責の保険会社が異なる場合も多くありますが、任意で自動車保険に契約している場合は任意保険を契約している保険会社を通して自賠責の保険金を請求します。

そのため、任意保険と自賠責の保険会社が異なる場合であっても自賠責と任意保険の保険金を個別に請求することはありません。自動車保険には示談交渉などの付帯サービスが付いている場合がほとんどなので、任意保険を契約している保険会社が事故処理に係るほとんどの代行してくれます。

自動車保険(任意保険)に加入してない場合には事故処理に係る全ての事柄を運転手自身が行わなくてはならないので、多くの時間と労力を割くことになります。

全ての公道を運行する自動車(原付を含む)は自賠責保険に加入していることが前提に運行されているため、無保険車は基本的には存在しません。全ての自動車に自賠責保険がかけられているので任意で加入する自動車保険を任意保険と呼び自賠責保険と区別しています。

自賠責保険は車検の無い原付きバイクなどにも義務付けられているので期限切れには注意が必要ですね。

通常、自賠責保険は継続車検の際には自賠責保険の保険期間は乗用車は24ヶ月、トラックなどの商用車は12ヶ月です。車検が切れている場合は1ヶ月を追加し、新車登録時は36ヶ月ではなく1ヶ月の期間を追加して37ヶ月の期間で加入し、中古車の新規登録の場合には24ヶ月に1ヶ月を加えて25ヶ月で加入します。

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