中古車販売店の歴史

中古車販売が専業店として展示場を持ち、業として普及し始めたのは自動車が一般に普及を始めた昭和40年代からのようです。この年代には新車販売店のオークションとは別に中古車販売店の組合が組織され、組合系のオークションも始まりました。

自動車が普及始めたころは中古車の供給が少ないこともあり、売り手市場だったようです。簡単にいえば中古車を持っていれば買い手(客)を探す必要もなく簡単に売ることができた時代で、道端に中古車を置きそばに立っているだけで買い手が付いたようです。

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テレビや冷蔵庫などの家電が普及したのもこの時代だとは思いますが、自動車も同じ状況も同じなのですが、中古車は代替え需要がなければ発生しないため、自動車の普及期には球数が少なく売り手市場になっていたようです。

ある程度自動車の普及が進むと中古車販売専業店が出てくるようになるのですが、当時はまだオークションや中古車情報雑誌、インターネットなどでの中古車の情報がないので、中古車の発生は新車販売店が中心であったようなので、最初のころは中古車の情報を持つ新車販売店の営業マンが独立して中古車販売店を営むことが少なくなかったようです。

自動車が普及し中古車販売店が増えてくると、新車販売店からの下取り以外にも仕入れルートが出来てきて、中古車を販売したさいの下取り車や個人客から中古車販売店への買い取り依頼もあり、中古車の新しい流通形態となっていきました。

この時代はまだ中古車情報誌がないので、遠方の中古車販売店で通販のように車を購入するのではなく、近場の中古車販売店をまわって買う購入方法が主で、中古車は町の中古車販売店で購入し下取りに出すことが主流でした。

そのため街道沿いの立地条件の良い場所に中古車展示場を持てば、中古車を売ることは難しくなく、下取りや買い取り車を仕入れにして販売することができたので、展示場の立地が仕入れから販売までを全てカバーしていたようです。

その後、中古車情報誌が発行されるようになると、販売形態が少しづつ変化していき、地域密着型の店舗に加えて遠隔地に通販のように販売する形態の販売方法が出てきたことにより価格競争が生まれました。中古車情報誌に掲載された中古車は価格順に掲載されるようになっているものもあるので、今のインターネット検索の原型のようです。

中古車の展示販売に加えて中古車情報誌による販売は販売方法の大きな柱になっていくことで、地域密着型の店舗とそれに加えて中古車情報誌などによる広告宣伝を平行して行う販売店との格差が生まれていったようです。

このころになると中古車販売店のが増えると共に組合系のオートオークションが多く設立されました。ほぼ各県に一つある中販連の多くもこの時代に設立されました。それに合わせてオートオークションでの流通台数も増えていったことで、展示場での買い取り、下取りにオートオークション仕入れが加わりました。

オートオークションが仕入れ先として認知されるようになってからはオートオークションで仕入れて販売し、下取り車はオートオークションで売るというような販売方法が主流だったようです。このころのオートオークションの出品台数は一開催あたり500台以下の会場がほとんどでした。

 

その後、オートオークションの出品台数が増加するに伴って一開催あたり2000から3000台のオートオークション開催し、全国から仕入れに参加するオートオークション会場も現れるようになり、オートオークションが仕入れの中心になっていきました。また、このころには衛星放送や電話回線を利用したテレビオークションも開催されるようになりました。

オートオークションが発展するのに伴って自動車販売店の形態も変化していき、通常の店舗による販売の他に中古車情報誌だけで中古車を販売する店舗も現れました。また、小売りをせずにオートオークションへ出品するだけのために買い取りだけをする店舗も出てきました。

小売りをせずにオートオークションへ出品する業者は以前からありましたが、オートオークションを経営する自動車販売店が新車販売店の業販センターや他のオートオークションなどから大量に仕入れて、自社のオートオークションに出品するような形態でした。買い取り専門店が出てきたころからオートオークション経由で流通する中古車が更に増えて行ってオートオークションの規模がさらに大きくなりました。

その後、インターネットが普及すると仕入れ販売の形態が大きく変化していき、今ではIDとパスワードあれば一般家庭にあるパソコンからでも、全国にあるオートオークションに参加することができるようになりました。それが一般ユーザーとオートオークションの距離を近づけることになり、オートオークションが一般に知られるようになりました。

また、中古車の情報が専門業者以外にも広く公開されるようになったことで中古車専業店の専門性は薄らぎ、オートオークションへ入会するだけで中古車販売を業とすることができるようになったことで、異業種からの参入も多くなりました。それに伴い仕入れて利益を上乗せして販売する従来の販売方法から、オートオークションから落札を代行して落札代行手数料を取る販売方法も出てきました。

この販売形態は国内より海外向け(中古車輸出)のほうが進んでいるようで、オートオークションのIDとパスワードは世界中に流失しているようで、今では海外の客がオートオークションの会場名とその車の出品番号で落札を依頼することが一般的になりました。

今現在、中古車の情報はオートオークションのデータベースに大量に記録されていますが、今後は新車からの経歴などをビッグデータとして別の機関で一元的に管理することも検討されているようです。それは新車からの整備履歴、板金塗装の有無など詳細に記録するものなので、オートオークション修復歴(事故歴)などの評価とは異なり、どの部品を交換したのかなどが記録されるので、中古車を購入するときにユーザー自身が個別に中古車を評価できるようになります。そうなれば中古車の販売形態はさらに変化していくと思われます。



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