車検証の走行距離表示の変更

車検証の走行距離表示が2017年1月から変更されます。変更点は当該車両の走行距離記録の最大値が表示されます。

これまでは継続車検を受験すると前回と今回の継続車検時の2回の走行距離が車検証上の記録されていましたが、走行距離最大値も併せて記録記載されます。

それにより、過去2回分の走行距離の他に、走行距離の記録が前回の記録より少なくなったりするなどの逆転現象がある場合などには走行距離最大値が併記されます。

実際には距離計を交換した場合が走行距離最大値の併記に該当しますが、走行距離の改ざんを防止する意味合いもあります。

走行距離の新しい記載方法

継続車検時の走行距離の車検証への記載は登録車では2004年から軽自動車では2009年から行われています。そのため、当該車両の走行距離を改ざんされた場合でも車検証上の走行距離の記録と異なるため走行距離を改ざんは出来ないと思われていましたが、実際には継続車検を2度受けることで当初の記録を消す手口で走行距離の改ざんが行われていました。

車検証の備考欄には走行距離の記録が2つしか記録されないため、継続車検を連続して2度受験すると当初表示されていた走行距離の記録が消えることを利用して走行距離の改ざんが行われていました。

2004年の車検証への走行距離の記載が始まった当初からこの問題はすでにありましたが、日本オートオークション協議会でも管理しているため、一般ユーザーでも事業者でも簡単に走行距離の記録を取ることができます。そのため車検を2度受験して車検証の記録を書き換えたとしても、走行距離の改ざんが発覚する可能性は大きいのですが、それを覚悟のうえで不正を行っていたようです。

これにより走行距離の改ざんによる不正な自動車の販売方法は少なくなっていくと思われます。

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